Oct 8, 2020
ALL お知らせカンボジアのNPO/NGOインタビュー第5弾!〜特定非営利活動法人ま心〜
今回は、特定非営利活動法人ま心さんをご紹介します!!
2014年の設立当初から団体を引っ張り続ける齊藤 浩子(さいとう ひろこ)さんにインタビューさせていただきました!
一部を対談形式でブログにしているので、ぜひご覧ください!
【特定非営利活動法人ま心】
貧困の連鎖に苦難するカンボジアの子ども達に対して、物資の提供および自立教育支援を行なっている団体。
カンボジアの子ども達が将来的に京都の学校に留学し、京都の生活や文化を学ぶこと。
または職業訓練にて日本の技術を学ぶと共に、生命力漲るカンボジアの子ども達と学力が低迷する日本の子ども達が交流する事で互いに高め合い、将来に相乗の効果を与え、京都とカンボジアの国際交流の増進に寄与することを目的としている。
[対談相手:斎藤浩子/Hiroko Saito]
偶然の出会いから、元々興味のあったカンボジアでNPO団体を立ち上げた設立者。
長きにわたり、カンボジアの教育支援を持続的に行い、団体を支え続けている。
Q.団体を設立した経緯を教えてください!
偶然出会った人とカンボジアの話をしたことをきっかけに、共にカンボジアに渡航しました。
その時、京都で新聞に取り上げられ、多くの靴やスポーツ用具を集め寄付を行いました。
それから、カンボジアへの支援を始めることとなり、この団体を設立しました。
その後、教育の重要さを考えるようになり、教育支援を中心に行うようになったんです、少しずつ。
具体的には、日本に働きに来るカンボジアの若者が多いので、日本語教育も重要視しています!
Q.他の団体にはない、ま心さんの教育支援の特徴を教えてください!
特徴というのかわかりませんが、最終的には自立して欲しいと考えて活動しています。
現実的な話、幸せになるにはお金が必要なんです。
だから、日本で働きたいという子たちを、ただ日本に呼ぶだけではなく、就職するまで、最後までしっかり支援するのが大事ですよね。
その人の人生がかかってますからね。
仕事にしても、一つの介護にしても介護がどういう仕事ですかとか、建設の鳶職も鳶職がどういう仕事、そういうの知らないのに行くんですよ。
仕事がしたい、日本で仕事がしたいなら日本語を学んでほしいというところですね。
これで日本語が上達しないまま日本に来てると現実的に不幸になります。
だから、自立するまでサポートし、準備もしっかりと支援する。
それが特徴かなって思います。
Q.カンボジアの教育の現状に関してはどのようにお考えですか?
現実的に7年前は先生のお給料が80ドルでした。
その当時先生は80ドルじゃやっていけないから、副業で仕事をしてました。
副業でそっちの方がいいからやめる人もいたり、勝手に休む人がいたり。
そういう状態だと生徒もついていかないですよね。
ようやく今はお給料が上がってきたから先生も一生懸命教えます。
しかし、日本でいう公立と私立の差のように、まだまだ差は顕著ですね。
教科書も10人に1つとか。それをコピーして使う。
立派な小学校とかは1人1冊ずつとか。
やっぱりそれは結局現実的に学校でのお金に比例しますよね。
私は平等が1番好きだけど、お金の問題で不平等が起こってるんですよね。
Q.最後に、新型コロナウイルスの蔓延を踏まえ、現在の活動と今後の活動の予定を教えてください!
カンボジアの国立経済大学の中で、日本語学校を行なっていたのですが、11月までストップしてしまったので、オンライン教材であるe-learningを用いて日本語の授業を行って見てもらったりしています。
この頃は普及してきて、インターネット利用者もすごく増えてるので結構普及はしてます。
今カンボジアe-Learningで、多分すごい人数の人が、勉強してくれてると思います。
今後、コロナが終息したら、e-learningと対面授業の両輪で教育支援をおこなっていこうと考えています。
そうやって教育ができてきたらカンボジアは絶対発展します。
ITにしても。だから教育とお金は大切なんです。
【編集後記】
支援の対象者の人生を背負うという責任感を持ちながら教育支援を行う特定非営利活動法人ま心さんにインタビューさせていただきました。
我々も、教育の大切さと共に支援のあり方について再度考えさせられるいいきっかけになりました。
インタビューのご協力、誠にありがとうございました!
2014年設立
活動内容
・カンボジアでの教育支援事業
・カンボジアでの保健衛生指導事業
・日本とカンボジアの文化交流事業
・カンボジアに対する理解促進のための研修ならび広告活動
・その他この法人の目的を達成するために必要な事業