Aug 5, 2023
ALL ワークショップ 活動情操教育 ART Workshop 第2弾
■概要
2023年7月30日に、首都プノンペンにあるフリースクール(無料の塾)「愛センター」の子どもたちに向けて、美術のワークショップを開催いたしました!
愛センターには小学生を中心に高校生まで通っていますが、今回は小・中学生約50人に向けて実施しました。
■目的
第1弾のワークショップ では、初めて絵の具に触れる子どもたちが大多数を占めていましたが、その後に週1回ほど美術の授業の導入などもあり、絵の具の扱いに慣れた状態で今回のワークショップに参加する子が多くいました。(愛センターの年度切り替えが6月で、そのタイミングで新しく入った子どもも多く初めて使う子もいました)
2回目となる今回は『子どもたちの世界観を広げながら、 絵画を通してその世界観を表現できる機会を提供する』ことをテーマに設定し、当日のワークショップの準備を進めました。
現地に駐在されている方とも連携を図り、『子どもたちの世界観を広げる新しい体験』を提供するにはどんなコンテンツが良いか考えた結果、大きなシャボン玉や普段使わないような物でのシャボン玉作り体験を提供することにしました。
また、その体験を絵で表現することで、シャボン玉作り体験→インプット・絵画での表現→アウトプットという設計になるようにしました。絵画での表現は、第1弾のワークショップでは1人で取り組む形にしていたため、今回は3~5人のグループワークで協力して取り組むことで、協働性を育めるような工夫をいたしました。
(当日のワークショップの様子です。うちわの骨組みなどを日本から持参して楽しんでもらいました)
■準備〜当日までの様子
日本でうちわの骨組み・細い金属製ハンガー・毛糸・BBQの網・シャボン玉液・シャボン玉用具を集めたり購入したりして取り揃え、プノンペンで模造紙・シャボン玉液を入れる桶を購入し、当日使う道具を揃えました。
細い金属製ハンガーは変形させて丸型にし、毛糸を巻くことでシャボン玉液が付くように工夫しました。
また、前回作ったペットボトルを切った水入れも、当日のワークショップがスタート。
(まずは1部のシャボン玉作り体験。弊団体のメンバーが道具の使い方を一通り説明)
(子どもたちが一斉にスタート)
(こちらはハンガーに毛糸を巻いたものでのシャボン玉作り体験)
2部では、3~5人で1グループとなり、大きな模造紙にシャボン玉作り体験を絵で表現しました。
(描き始める前には、グループごとで絵の具の使い方の教え合いが自然と生まれていました)
(今回の体験を自分なりに黙々と表現中)
(完成!この班は協働するのが少し難しかったようですが、シャボン玉作りの体験を表現できました)
(今回の協働ワークで1番協力して描いた班の作品はこちら)
■今後の活動
同じ場所や子どもたちに向けて行う第3回目以降のワークショップは、美術や絵画の専門家の知見も借りながらプログラム設計を行なっていく予定です。カンボジアの公教育にはほとんど導入されていない美術のワークショップを通じて、弊団体のミッションである「(子どもたちが楽しみながら学ぶことができる)新しい体験の提供」と「(自発的に取り組める環境を作る)選択肢の提供」に取り組んでいきます。